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QNXが最新版OSをリリース
QNX、信頼性が高くセキュアな組み込みシステムにモバイル機器のユーザー エクスペリエンスを提供
QNX OSの最新バージョンは、より強化されたセキュリティ、グラフィックス、 マルチメディア、パワーマネジメント機能を組み込み開発に提供
2014年2月26日 ニュルンベルグ、Embedded World (第5ホール、小間番号 5-369) — ネットワーク対応の組み込みシステム向けソフトウエア プラットフォームのグローバルリーダーであるQNX Software Systems Limited (本社:カナダ、オンタリオ州オタワ)は、同社のQNX® Neutrino® オペレーティング システムの最新バージョンを発表しました。セキュアな組み込みシステムにモバイル機器クラスのユーザー エクスペリエンスを提供できるよう設計されたQNX OS 6.6 は、グラフィックス、UI、マルチメディア、セキュリティ、パワーマネジメントなどに豊富な新機能を提供し、ヘルスケア、重機、白物家電、発電設備、産業オートメーション、自動車テレマティクス、航空機および船舶向けエンターテイメントなどの市場で高度な製品差別化を狙う開発者を支援します。
「スマートフォンとタブレットによって、ユーザーの期待値が大きく変わりました。今の人々はディスプレイがついている機器なら、たとえそれがガソリンスタンドの給油パネルや自動販売機、冷蔵庫、医療機器であっても、スワイプやスクロール、ピンチといった操作ができるものだと考えています」と、QNX Software Systemsの製品管理ディレクターであるGrant Courville は述べています。「こうした消費者の期待は、組み込みシステムメーカーにとっては、モバイルクラスのユーザー エクスペリエンスを提供しなければならないというプレッシャーになっています。QNX 6.6は、豊富な機能を備えながらも使い方が簡単、そして、ネット接続されていてもセキュアな製品の開発を可能にします」
高度なセキュリティ機能
現在、あらゆる組み込みシステムはネットワークに接続されるため、攻撃の危険にさらされます。悪意のあるソフトウエアの危険を防ぐため、QNX OS 6.6 では複数の高度なセキュリティ機能を導入しています。
- よりきめ細かなシステム権限レベルの制御 — プロセスが実行できる操作を決定および保護する設定を、システムコール レベルまで細かく制御できるユニークな機能を提供します。このため、システム全体に対するルート権限をプロセスに与える必要がありません。
- アプリケーションのライフサイクル管理—アプリケーションを隔離しアクセスできるリソースを制限するため、OSはコンテンツ確認、インストール、起動に関するフル機能を提供します。個別のサンドボックスにアプリケーションをインストールし、アプリケーションがどのようにシステム リソースと対話を行うかを開発者が制御することができます。
- ヒープ、スタック、メモリ レイアウト保護機能の強化—危険なコードをトラップし、悪意のあるプログラムからシステムを守るために、OSはガードページとヒープ クッキーを使用してオーバーフローを検出し、問題のあるプロセスを終了させます。OSはまたアドレス空間配置のランダム化(ASLR)を使用し、攻撃ターゲットとなるメモリアドレスの予測を困難にします。
- ファイルシステムの強化—データを保護するために、QNXのパワーセーフ ファイルシステムを暗号化ドメインに分割することで、新しい暗号化機能を追加しました。また、ファイルレベルの許可をよりきめ細かく制御するために、アクセス制御リスト(ACL)へのサポートもOSに追加されました。
こうした機能は、QNXのマイクロカーネル アーキテクチャに本来備わっているセキュリティ上の強みを補完するものです。QNX マイクロカーネルアーキテクチャでは、システム サービスも含めすべてのプロセスがカーネルの外側にあるメモリ保護されたユーザー空間で実行されるため、攻撃の余地が少なくなっています。
混合インターフェイス向けのフレキシブルなグラフィックス制御
UI設計に究極の柔軟性を提供するべく、QNX OSには新しいグラフィカル コンポジション マネージャが含まれています。HTML5、OpenGL ES、Qt 5で作成されたアプリケーションとコンポーネントをシームレスにブレンドし、接続されたデバイスに保存された動画も併せて同じディスプレイで同時に表示することが可能です。このコンポジション マネージャはネイティブのOpenGL ESハードウエア アクセラレーション、ジェスチャを含むマルチタッチ入力制御、業界標準のOpenWF Display APIに基づくドライバ フレームワークに対応しています。
モバイル向けパワーマネジメント機能
QNX OS はCPUを長時間にわたりスリープ状態にできる複数の新しい機能を提供し、より電力消費が少ないモバイル デバイスの開発を支援します。こうした機能には、リアルタイムの正確さを必要としないタイマーに許容値を割り当てる機能、同じく、リアルタイム応答が不要な割り込みには許容可能な遅延値を割り当てる機能が含まれます。
HTML5アプリケーションおよびUI開発
QNX OS 6.6は新しいQNX SDK for Apps and Media(アプリケーションとメディア向けQNX SDK)にも対応しています。このSDKによって、ウェブ技術(HTML5, JavaScript, CSS)を使用したリッチなユーザー インターフェイスの作成、パッケージ化されたHTML5アプリケーションの開発と配布が可能になります。SDKには以下の技術が含まれています。
- アプリケーション開発とウェブ閲覧のためのウェブキット ベースHTML5エンジン。最速のHTML5レンダリング性能と、HTML5規格に対する最も幅広いサポートを提供できるように最適化されています。
- ウィンドウ管理、アプリケーション起動、セキュリティ制御を含むアプリケーション環境
- Apache Cordovaモバイルフレームワークに基づくオープンなプラグイン アーキテクチャで、システムレベルのリソースへのアクセスをアプリケーションに提供。QNXが提供するビルド済みのプラグインを使用できるほか、独自のカスタムプラグインを作成することも可能です。
- HTML5アプリケーションを組み込みシステムに展開するためのパッケージャとインストーラ
スマートフォン連携のためのマルチメディア対応
QNX SDK for Apps and Media は、様々なスマートフォンおよびタブレットとシームレスなインテグレーションが可能な、メディアリッチな組み込み製品の開発を支援します。SDKには以下の機能が含まれています。
- マルチメディア コンテンツを自動的に検出、同期、制御する機能
- 幅広いオーディオおよび動画フォーマットおよびプレイリストフォーマットに対応
- iOS®、Android™、BlackBerry®スマートフォンとタブレット、および、MP3プレーヤとUSBデバイスとのコネクティビティ機能。USB 3.0、USB OTG、USB ホスト、およびUSBデバイス プロトコルに対応します。
リリース時期
QNX OS 6.6およびQNX SDK for Apps and Mediaは2014年2月28日に一般リリースが行われます。すでにご利用のQNX 開発ライセンスのアップグレード、または無償の評価版ライセンスをご希望の方は www.qnx.com をご覧ください。
QNX Software Systemsについて
QNX Software Systems Limitedは、BlackBerry® (NASDAQ: BBRY; TSX: BB) の子会社であり、ネットワーク対応組込みシステム市場向けのオペレーティング システム、開発ツール、プロフェッショナルサービスのリーダー的ベンダです。アウディ、シスコ、ゼネラル エレクトリック、ロッキード、シーメンスといった世界的リーダーが、車載インフォテイメントユニット、ネットワーク ルーター、医療機器、産業制御、警備防衛システムなど、時には人命に関わるような基幹アプリケーションで QNX の技術に依存しています。1980年に設立されたQNX Software Systemsは、カナダのオタワ市に本社を置き、世界100ヶ国以上に製品を出荷しています。詳しい情報は、www.qnx.co.jp、www.facebook.com/QnxJapanFriendlyをご覧ください。同社の自動車関連事業については、qnxauto.blogspot.com もご覧ください。
詳細情報 Web: www.qnx.co.jp Email: japan_info@qnx.com |
お問い合わせ (株)トークス (日本でのQNX広報代理店) 担当:坂本、菅野 03-3261-7715(代) sakamoto.m@pr-tocs.co.jp |
QNX広報担当 片岡直子 QNX ソフトウエアシステムズ +1 613-591-0931 naoko@qnx.com |
©2014 QNX Software Systems Limited。QNX、QNX CAR、Momentics、NeutrinoおよびAviageは、BlackBerry Limitedの商標であり、特定の地域で登録および/または使用され、また、QNX Software Systems Limitedの許諾のもと使用されます。その他のすべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。
QNX Software Systems Limited(「QSS」)はBlackBerry Limitedの子会社です。このニュースリリースにおける「将来予測に関する記述」は、1995年米国民事証券訴訟改革法(the U.S. Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の「セーフハーバー(safe harbor)」条項および適用のあるカナダ証券法に基づき記載されています。このニュースリリースにおいて、「期待する(expect)」、「予想する(anticipate)」、「見積もる(estimate)」、「かもしれない(may)」、「予定である(will)」、「すべきである(should)」、「意向である(intend)」、「信じる(believe)」などの用語および同様の表現が使用されている場合には、「将来予想に関する記述」であることを意味しています。「将来予測に関する記述」は、QSSが、自らの経験、過去の動向、現在の状況および予想される将来の動向についての認識、ならびにその状況において適当であるとQSSが考えるその他の要素を考慮して行う予測および仮定に基づきます。様々な事情により、実際のQSSの結果、実績または業績は、「将来予測に関する記述」における明文や示唆(Annual Report on Form 40-F(この写しはwww.sedar.comまたはwww.sec.govで入手することができます。)に含まれるブラックベリーの「Annual Information Form」の「Risk Factors」の項目に記載されているものを含みます。)と大きく異なることがあります。これらの要素は慎重に検討されるべきであり、読者はQSSの「将来予測に関する記述」に過度に依拠すべきではありません。ブラックベリーおよびQSSは、法律により義務づけられる場合を除き、新たな情報や将来の出来事等によるか否かを問わず、「将来予測に関する記述」を更新または修正することを意図しておらず、その義務を負うものではありません。QSSは、第三者の商品またはサービスのいずれについても責任を負わず、いかなる義務も負わず、いかなる表明、保証、承認も行いません。