ネットワーク エレメントの セキュリティは、その基盤とな る OS より高い安全性が確保される ことはありません基本的に、実 行に必要なすべてのリソースを 保護する必要があります。これ には、メモリ、CPU、カーネル、お よびハードウエア リソースへの アクセスなどがあります。OS は各 アプリケーション用の様々なレ ベルの権限と仲介機能を提供し 、すべてのアクセスを検証しな ければなりません。また、リソ ース保護を行うためのメカニズ ムが必要となります。
リアルタイム エグゼキュティ ブでは、すべてが同時にコンパ イルされ、同じ権限レベルで実 行されます。このようなモデル では、仲介機能がない場合があ り、デフォルトでは、エグゼキ ュティブ内のすべてのエレメン トで、すべてのリソースへのフ ル アクセスが可能です。 通常、 メモリ管理ユニット(Memory Management Unit: MMU) は使用されず、そのため保護機 能はありません。
モノリシック カーネルでは、 アプリケーション レベルで保 護が提供されるため、少しは改 善されます。このモデルは、権 限と仲介を個別にアプリケーシ ョンに提供し、保護機能は MMU を 介して与えられます。しかし 、このようなモデルではデバ イス ドライバ、ファイルシス テム、およびプロトコル スタ ックはすべてカーネル内部で コンパイルされるため、リア ルタイム エグゼキュティブの 欠点がモノリシック カーネル にも当てはまります。
マイクロカーネルでは、ア
プリケーション、ドライバ、
ファイルシステム、スタック
など、システムのすべてのエ
レメントに対してリソース保
護の概念を拡張しています。
権限が完全に分離され、完全
な仲介が提供されます。MMU に
よる保護は、すべてのシステ
ム エレメントに同様に適用さ
れます。カーネルにはユーザ
ーが変更可能なコードはない
ため、権限レベルと仲介は別
の概念になります。しかし、
カーネルは引き続きメモリ保
護の利点を得ることができま
す。
基本製品の一部として QNX が提
供する IPv4/IPv6 スタックに加えて
、QNX は一式のセキュリティ プ
ロトコルを用意しています。
これには、IPSec、IKE、SSL、SSH、IP Filtering、NAT、
およびセキュリティ プロトコル
を必要とするネットワーク エレ
メントに対して既存の実装を使
用可能にするプロトコルが含ま
れています。
プロセッサ ベンダーは、暗
号化アクセラレーション用特
別ブロックを搭載する傾向に
あります。こうしたブロック
を利用すると、計算が集中す
るアルゴリズムの負荷をハー
ドウエアに分散し、その分 CPU を
解放してスループットを劇的に
改善することができます。
QNX ネットワーキング スタック
は、暗号化アクセラレーショ
ンをフル活用し、DES、3DES、AES、MD5
、SHA-1 などの暗号化および認証
アルゴリズムのハードウエ
ア オフローディングを行いま
す。またスタックは、OCF (Open Cryptography Framework) に
対応しており、基盤となるセ
キュリティ ハードウエアにア
プリケーション レベルでアク
セスできます。